時計を見てみると、もう朝の12時ぐらいだった。

あたし、そんなに寝てたのかい……。



「……ごめんね」


あたしは下に俯いたまま謝る。




はあー……。

あたしがこんなに寝なければ、淨弥の腕も大丈夫だったろう。




「…ばーか。誰もお前が悪いって言ってないだろ。謝んな」


おでこを突っつかれて、顔を上げたら、淨弥は優しい笑顔をうけべてた。




……朝から王子は、キラキラしていますね。うん。




「ところで、淨弥どうしてあたしの部屋で?」


だって、帰ったはずだったのに。




「…眠れなくて。椎が居れば眠れるかなって思って」