「さぁさぁ、目を閉じて?」

佐田先生はあたしの耳元で甘いボイスでそう囁き、

あたしは先生の指示通り、目をゆっくり瞑った。



先生はあたしの手を優しく取る。
そしてゆっくりドアが開く音がした。



「……いいよ、目を開けて……」


…………キャーーっ!


なんてねなんてねぇー!♪(妄想だけは一丁前でございます)



「…か、……椎榎?」

………はっ!!


あたしの目の前の唯抖は、頭を傾げながら不思議そうな顔であたしを見てる。


いけないいけないっ。
こりゃだめだ。


……つい変な妄想してしまったし。



「だっ、大丈夫っ!」

あたしはアハハと苦笑いしながら自分の部屋に足を踏み入れる。



「………え…」

部屋に入ると、本当に驚く光景が目の前に広がった。