……今、声しなかった?




鏡でドアの方を確認すると、

「……!せ、せせせせ淨弥ぁっ!」


ドアのところに、
淨弥が立っていた。




いや、ちょいまち。

あたし、鍵閉めたよね?



「ど、どどどどやって入ってきたのーっ!?」


ハンドパワーとか!?

いや、もしかして淨弥って宇宙人なのかっ!?(んな訳ねぇだろーがっ!!)




「……くすっ。こーれ」



そう笑って、ポケットからじゃらじゃら出したのは、

「……鍵」


みんなの部屋の鍵じゃねぇか……。