「へへ、そーでしょう?綺麗でしょう?」
自慢気にそう話してくる唯抖もなかなか可愛い。
「それより、早く部屋に行こうぜ」
突然そう耳元で囁かれ、
「なななっ」
顔からは火が噴出しそうになった。
後ろに少し振り向くとすぐ側に顔があったから、
「うわっ!!」
あたしは急いで離れ、さっき息がかかった耳を触る。
そんなあたしを見て、みんなクスクス笑う。
「椎榎ちゃーんってほんっとかわいー♪」
面白いそうに、犯人の靖杜はあたしに向かってウィンクする。
ぬはっ。
……カッコイイし。
でもまぁ、慣れてるその動き(動き?笑)は、
色んな女子にウィンクしてるんだって教えてくれた。
て、ていうか、
いつの間に、後ろにみんなが立ったんだっ。
びっくりさせないでくれたまえ。



