「椎ぃ~榎ぁ~!飯~~ーー……だぞ……」


パタンという音とともに入ってきた……

――宇津井。



みっ、見られたっ!!

あたしは急いで淨弥の胸から抜けた。



「……あぁー……。わ、わりぃ…。…邪魔ー…しちまったみてぇだな…。わりぃ。
あ、ご飯できたから、降りて来いよっ!
あはっ、あははは~~……んじゃなっ!!」


パタンッ!!



「「……。」」


言いたいこと言って、わざとらしく笑い、そして風のように去っていった宇津井。




「…あいつはドアを静かに閉められないのかねぇ~…」



あたしがぶつぶつ言ってたら、淨弥は笑って、

「…腹減った。下、行くか」


あたしの頭に手をポンと置いた。