先生はあたしの隣に座って、くすくす笑いながら、 「鍵使うと、椎榎さんを飼ってるみたいじゃない?」 ポケットから鍵をぢゃらぢゃら出してあたしに見せた。 「か、飼う……」 先生……、あなた、そういうキャラでしたっけ……。 「そっ♪」 先生はニコッと笑って、あたしの頭をポンと撫でた。 「あっ、そういえば、先生はお正月、実家に帰ります?」 「先生?そーだなぁ、どしてー?」 先生は鍵で遊びながら答えてきた。