「えっ、…っ!」


ふわりと、甘い香りがあたしを包み込んだ。

…淨弥があたしを、抱きしめてる…。



「……てか…、なんで俺が………、お前みたいな女を………になったんだ………っ」


……ん?
途切れとぎれ、言葉が聞こえなかったんだけど……。



「……淨ッ「ごめんな」


ドックン………



「……えっ……?」

「……軽い女だなんて…、本当はそんなこと思ってない。……ただ…」


淨弥はあたしの耳元ではぁーと息を吐き出した。


ゾクッ

体に電流が流れたみたいだった。



「…お前と靖杜が付き合ったって聞いて、

……内心、かなり焦って……。あんな言葉が…、出てきちまって……」


淨弥はそう言って、あたしを更に強く抱きしめた。