パタンッ
「………。」
部屋に戻り、ドアを閉め、その場に座りこんだ。
淨弥の冷たい声が、今でも頭の中でリピートされてる。
「…っはぁ…」
あたしは下唇を強く噛んだ。
”特別”って言葉を理解すると、悲しくなってきた。
…淨弥はあたしのこと、一人の女として見てない所か、
……一人の人間として見てなかったんだ。
あたしはズキッと痛む胸を押さえた。
♪〜♪〜〜♪♪〜〜
「……ん…?」
ベットの上に置いてあった携帯が鳴ってる。
立ち上がって、ベットに座り、携帯を手に取り、パカッと開いた。
「……え?」
液晶画面に
【音声着信→靖杜】
と表示されていた。