「…淨弥ッ「もう帰ってくれよっ!!!」


頼むよ…
抑え切れないんだよ……



このまま俺

…おかしくなりそうだよ…



「……おやすみ」


椎はそう呟き、寮へと戻って行った。




「……っ…」


こんな自分が嫌いだ。



アユミは、
もういない。


分かってる。
分かってるけどっ…


今でも、アユミに思いを寄せてる自分が、

本当嫌になる。




「……ごめん、…椎」


ごめん

本当に



もう、あわせる顔がねぇよ…。




頬に一筋、
冷たい雫が流れる。



「……えっ…?」


手の甲で、拭いてみる。



「……。」


俺、

泣いてる?