「……淨弥ッ!」
あたしは床に倒れてしまった淨弥の側へ駆け寄る。
「……ってぇ…」
淨弥は顔を少し歪め、口元を手の甲で拭いた。
「……ざけんなよ……。いつまでも知らないフリしてると思ってんじゃねぇーよッッ!!」
宇津井は肩で息をしてる。
「……なんのことだ…」
淨弥は立ち上がり、目を細め、宇津井を睨んだ。
「……椎榎をどんだけ傷つけるつもりなんだよ!!」
………えっ……?
「………あたし…?」
……あたしを、
……傷つける……??
――どういう、こと……?
「………。」
淨弥の動きが、
ピタリと止まった。



