男子校は危機百発ッ!☆→イケメン男子と恋しよう←☆




白い肌
少し緩いネクタイ


だめだ。目が離せない。


「……!」

あたしがじっと見つめ過ぎたせいか、

「………何?」

淨弥君は窓から視線をあたしに移し、そう聞いてきた。


「えっ!?や、あ、あの「名前は」

……この学校の人は本当に話遮るの好きだなぁ。


「あ、大谷椎榎です」

おろおろしながら答える自分がすごくダサい……。


「……ふーん…」

っておいっ!
聞いといてふーん、かよぉっ!!


「………椎」

「へっ?」

なぜか、名前の『しい』だけを呼んでる。

しいか!なのだぞっ!


「…そうやって呼ぶわ」

淨弥君はそう言って、少しだけ、ほーんの少しだけ微笑んだ。


ズッキューン!!


……ハートが…

……ハートがっ!!


やはりイケメンの笑顔に勝るものなし。向かうところ敵なし。