ガラガラガラガラ……
あっ、
……えっ…。
さらっとした黒髪。白い肌。高い身長に長い足。
モデル顔負けの、
……イケメンだ。
その綺麗な姿に、つい見とれてしまった。
「淨弥今日も遅刻ー」
唯抖は笑いながら言う。
「………あぁ」
せいや、って言うんだ。
………カッコイイ…。
淨弥っていう男は、あたしなんか一目もくれずに、さっさと自分の席へ行った。
クールだなぁ…。
やっぱりカッコイイ……。
綺麗なその姿に、反応しない女子なんて居ないんだろうなぁ。
「じゃぁ、椎榎さんの席は………」
緊張しながら先生の言葉を待つ。
「淨弥の隣に座ろうか」
「………はい…」
カッコイイけど
クールなんだよね…。
あたしはゆっくり淨弥君の隣に行き、椅子に腰かける。
淨弥君はあたしなんかどうでもいいみたいで、顔を窓の外に向けてる。
「……。」
綺麗な顎のライン
長い睫毛
あたし、ドキドキしてる。



