男は笑いながらごめんごめん、と言って、手をひらひら振ってどっか行った。
「……あ、ありがと」
あたしがそう言うと、淨弥はあたしを離し、頭を撫でた。
「……馬鹿」
優しい笑顔に、ドキドキしぱっなしだ。
「……顔、赤い」
淨弥はそう言って、あたしの顔を覗かきこんだ。
「な、なにもないっ」
あんたのせいなんだけど……。
「具合悪い?」
「ううん、だ、大丈夫」
あたしは頭を横にブンブン振る。
コツン
「!!」
「……やっぱ熱あんじゃないのか?」
…ち、近いっ……。
淨弥は自分のおでことあたしのおでこをコツンと重ねた。
回りからこそこそと話し声や、熱い視線が。
「…風邪でも引いた?」



