キャーっ!
こ、声、
出しちゃったっ!
淨弥君はクスッと笑って、
「……椎」
わざとあたしの耳元であたしの名前を呼ぶ。
「………っ」
甘い声が、体中にしみる。
「……椎て、…好きな人いる?」
……えっ?
またこの質問…?
「せ、淨弥君こそ、す、好きな人居るの…?」
…ここで居るって答えられたら、あたし…泣いちゃうかも。
「……もし俺が、椎が好きって言ったら?」
………え?
予想外の解答に、びっくりする。
あたしは顔をあげると、
「!」
淨弥君の顔がすぐそこにあったから急いで俯く。
「……クスッ」
淨弥君はそう言って、あたしをギューッと抱きしめた。
「……椎って、本当可愛いよね。もっと、からかいたくなる」



