「………あれ」
返事がない。
もう寝ちゃったのかなぁ…。
恐る恐るドアを回してみる。
ガチャ
「ありゃ?」
鍵かかってない。
「……ダメじゃん。鍵の閉め忘れ」
あたしはそう言って、部屋を覗いた。
部屋は真っ暗で、カーテンの隙間から入ってきた月光が目立っていた。
淨弥君、ベットの上で寝てる。
近くに行ってもいいのかなあ…。
あたしはできるだけ物音をたてないようにベットに近づく。
「……カッコイイ…」
僅かな月光が、淨弥君の綺麗な顔を照らす。
ベットにそっと、腰をかける。
長い睫毛。
小さく開いてる口。
手に本もっている。
あたしを待ってる間に、本読んで、そのまま寝ちゃったのかなぁ…。



