「まぁでも、俺、本当に馬鹿だし」
宇津井はニカッて笑う。
「…でもさぁ。将来は、政治家とまでは行かねぇけど、やっぱ人に役立つ仕事してぇな」
そうやって言うと、宇津井は視線をテレビ画面に戻し、瞳をキラキラさせた。
…将来、かぁ。
自分の将来について語ってる宇津井は、すっごくカッコよかった。
なんだかんだ言って、みんな、いろいろと考えてるのかなぁ。
あたしは、何も考えなかったなぁ。
…もう、高2だもんなぁ。
そのあと、宇津井と少し喋って、宇津井の部屋を出た。
時計の針は、10時を指していた。
―――――――………
――――――………
「……うーん…」
淨弥君の部屋の前に来たのはいいけど…。
コンコン



