翌日、当たり前のように美術室に行くと、いつものように篠原がいた。


「…ちーっす」


「うん」


なるべく目を見ないようにして、敏がいつも居る辺りに適当な椅子を運んで腰掛け、来るまでひたすらぼんやりしていようと決めた。


「ねえ、あのさ…」