ギシッと、ベッドが沈んだ。

虹が乗ってきたからだ。

あたしのすぐ目の前には、虹の顔があった。

「痛かったら、すぐに言えよ?」

虹が切れ長の目であたしを見て、そう言った。

「大丈夫って、言ってるじゃない」

もう、何度あたしのこのセリフを言わせるんだか。

「――瑞希…」

耳元でささやかれる虹の声に、早くもあたしを甘い気持ちにさせる。

チュッ

「――やあっ…」

耳にキスされた瞬間、ビクッと躰が反応してしまった。