虹の都へ

あたしの怒鳴り声に瀬名さんは震えている。

「瑞希!」

健人がきた。

「虹とつきあっておいて、勝手にヨリ戻すんじゃないわよ!」

「瑞希、やめろ」

健人があたしの肩をつかむ。

「浮気者!

男たらし!」

「瑞希!」

健人の強い声で、ハッと我に返る。

瀬名さんは、地面にしゃがみ込んでいた。

肩が震えているのは、泣いているせいなのか。

健人のお兄さんは、そんな瀬名さんにオロオロするばかり。