きみに見せたいものがある

「ひろあき君て君しかいないでしょ!」






…………たぶん。





「君、ひろあき君でしょ!だから君でしょ!!」



「…うん。」       











そうして、






君は、






突然






僕の名を呼び…






僕のことを






「さ、パパ、お仕事に行く時間ですよ!
はい。これ今日のおこづかい、100円ね!
真っすぐ帰ってきて下さいよ?
子供たちも待ってるんですから!」





と…






僕を…





憧れの輪の中に、強制的に引き込んだ――――。