きみに見せたいものがある

それでも、もしかしたら!とかいう思いから、



僕は、クラスに集まった、同小の女以外の顔を、秘かにジロジロ…見ていた。

サトシに気付かれないように…。




また「ムッツリ!」とか叫ばれたんじゃたまらない。



し、サトシにさえも、
“さっちゃん”
のことは話していない。




ガキの思い出すぎて恥ずかしいし、何せ、こいつも僕と友達になったのは、同じような淋しい空気を放っていたから…というのもあって。



そんな奴だから、僕と同じに、さっちゃんの存在を知ったら…


好きになってしまうかも…しれないし………。