きみに見せたいものがある



「はぁ………」



「何なんだよお前は。さっきまでニヤニヤムッツリしてたかと思えば、今度はため息かよ!
朝から忙しい奴だなぁ!」



呆れて笑うサトシに、返す言葉もなかった。





やっと逢えると思ったのに………






君に、「名前は?」の一言を聞けなかった、あの頃の自分を恨みたくさえなる…。





はぁぁぁぁぁあ…………。