♡零side♡



小唄が、クローバーを、あげた?



嘘だ、そんなの信じられない。



じゃあ俺達の気持ちはどうなる。



あれは、ただ要らないからあげたんじゃない。



君が1人で泣いてる姿は寂しくて、



放っておけなかったんだ…、






…それから遊と歩いて教室に戻った。



「なあ、遊」



「…なんだよ」



「もし小唄の記憶が戻って、
 俺達のこと思い出したらどうする?」



「思い出すも何もクローバー…、
 あげるような奴への想いなんか冷めた」



「俺、忘れられない」



「あ?」



「俺は小唄がそんなことするような子だとは
 思えないんだよ…!」



「まあ…、そりゃそうだけど」