「え、俺は遊磨だぜ?覚えてないのか?」 「遊磨君ね。え、初対面じゃないの?」 「は?5歳んときに逢ったろ…」 「夏祭りで、ほら」 「…ごめんね、覚えてないや」 …は? 幻聴? 「…小唄?誰と喋ってんの?」 「あ、結李ちゃん」 「だ―・・・」 おそらくこの結李ちゃんは 俺達に誰?と聞こうとしたが わかってしまったんだろう。 沙玖のように。