―――・・・1999年夏 それはまだあたしが5歳の頃の話。 その日あたしは、 「うわ゙ぁぁぁぁぁん」 夏祭りで迷子になってた。 「おがあざぁぁぁぁぁん」 「おどうざぁぁぁぁぁぁん」 なんとも情けない姿。 ぐちゃぐちゃの顔と浴衣で、 夏祭りの広場の公園のブランコに座って ひたすら泣いてた。 そこに――――・・・