『先生に頼まれた、資料を渡しに行って…全然帰ってこないんです』 ついには泣き出してしまった。 俺は冷静を装う。 内心。 本当は、すごく焦っていた。 愛梨は大丈夫か? いつもなら女なんか放っておく俺。 だけどなぜかすごく焦っていた。 「そっ、そっか…俺。 探しに行くから、先生に用事が出来たって言っておいて?」 『わ、私も!』 そう言う。 愛梨の友達に「いいから」と言って。 俺は走り出した。