やっぱこれは気になってるって事なんだよね。

最初は気のせーだと思ってた。

でも………

正直、惹かれてる自分がいる。

12も下の男に………。

健太との待ち合わせ場所の清洲のインター入口につき道路脇にはざあどをつけたまま車を駐車し窓の外をキョロキョロと知美は見ていた。

その時、窓の外から大きい声がした。

「おったー!!」

知美はふと声がするほう見た。

視線の先には若い男が2人して小走りに麻里っぺの車に向かっていて後部座席に乗りこんだ。

運転席の後ろには健太の会社の先輩(祐一君・ゆういち)が乗り助手席の後ろには健太が乗り少しの間、沈黙が続いた。

知美は沈黙の空気に耐えきれず緊張を隠すために明るく振る舞うように言った。

「少し遅くなってごめんね」

健太は嬉しそうにニコニコしながら即答で言った。

「そんな事ないよ。俺らも今さっきついたところだから」

「そーなんだ」

「俺らと一緒に待ち合わせ場所にいた奴もよく鍋田にドリフト見に行くんだよ」

「そーなんだ」

知美はふと思い運転席の後ろに乗っている祐一君に話しかけた。