「姉さん、よかったね」

知美はビックリしたように言った。

「え!? 何が!?」

「健ちゃんに言われて」

「う、うん」

麻里っぺはふと思い言った。

「ねぇ。姉さん」

「何?」

「健ちゃんと姉さんって一回り違うんだよね?」

「だね」

「姉さんの中ではありなの?」

「え!? 何が!?」

「だから健ちゃんと付き合う事?」

知美は驚いたままシドロモドロで言った。

「え!? そ、そんな事まだわかんないよ」

「私としては健ちゃんと付き合ってほしいな」

「またなんで!?」

「姉さんがかわいくなってくれるから。それに、そんな姉さんをそばでずっと見てみたいから。これが私の今の本音かな」

麻里っぺは少し笑みを浮かべながらも運転をしていた。

そんな事きゅうに言われたって………。

正直、私だって健ちゃんの事気になってるけど、まだ会ってもないのに付き合える訳ないよ。

でも………。

健ちゃんの事………。

気になって惹かれてる自分がいる。

最初は気のせーだと思っていたのに………。

何故か急激に胸の奥のほうで小さくトクトクって聞こえる。