…そうこうしているうちに、神崎が来る時間になった。


お母さんはそわそわしながら、お茶を煎れたり、テーブルを吹いたりを何度も繰り返している。

お父さんも平静を装っているようだけど、そわそわしているのがわかる。だって新聞逆さまに読んでるんだもん…。


陸は暇そうに、ケータイをカチカチ。
いつも自分の部屋に引きこもってるくせに、私の彼氏というのが気になるのかリビングに居座っている…。




かくいう私が一番緊張していて、ミルクを膝に抱えたままずっとドキドキ…。