「神崎が決めてよ!」

いいデートコースが思いつかなくて、とうとう神崎に任せることにしてしまった。


「お前なぁ…」

神崎が呆れたように溜め息を零した。


「神崎が普段遊びに行くようなところでいいから適当に決めて!」

そうお願いすると、神崎は更に呆れたような顔をした。


「俺が普段行くようなところって…、釣り堀とかだぞ。行きたいのか?」

「えっ」



釣り堀…

ちょっと面白そうだけど、デートにしては色気がなさすぎる。


そんなことを思う私の反応を見て、神崎が溜め息をついた。



「水族館でいいか?」