成瀬君と高橋さんは付き合いたてのカップルです。
…なので、付き合い始め独特のラブラブオーラを放っています。
そんなラブラブオーラにあてられた大塚さんは声を上げました。
「 ねー、神崎 」
「 なんだ?」
「 あれ。したい!」
言いながら大塚さんは、成瀬君たちを指差しました。
指差された2人はとってもラブラブしていました。具体的に言うと、成瀬君の膝の上に高橋さんが抱っこされるように座っています…。
「 ………。
するのか…?あれを… 」
「 いや?」
大塚さんのお願いに、神崎君は顔を引きつらせました。
それもそのはず…
こんな人目のある学校の教室でそんな恥ずかしい行為をしようなんて、神崎君の性格ではありえないことなのです…。
「 するのか…?あれを…… 」
神崎君はもう一度尋ねました。
「 うん。
私もあの2人みたいに、神崎とラブラブしたい 」
「 ……。」
大塚さんの可愛らしいお願いに、神崎君は数秒考えました…。
そして…
「 ……ほら 」
そう言って、受け入れる仕草をしました。
それを見た大塚さんは、嬉しそうに神崎君の膝の上に座りました。
「 ラブラブだね 」
「 …満足か?」
「 うん!」
「 そうか… 」
大塚さんの笑顔に、神崎君も満更でもないというような顔をしました。
なんだかんだで神崎君は大塚さんに甘いのでした…。
fin

