2月某日
私は友人の、のの子の家に訪れていた…
「 大塚じゃん!
どーしたの?うちに来るなんて珍しいね〜 」
のの子は私の姿を見て、嬉しそうに声を上げた。
彼女が私を"大塚"と呼ぶのは、
私と神崎のことを話した時に、彼女が面白がって神崎の真似をし出したからだ。
「 ののこぉ〜 」
私はのの子に泣きついた。
「 わっ!
どーしたの!?大塚、大丈夫?神崎くんとケンカでもした!?」
"神崎"の言葉に、私の涙腺がくわっと緩む…
「 ……かん‥ざき…の…… 」
「 …え?」
「 …神崎の、
馬鹿ぁぁあああっ!!」

