I love you



『失礼します
 おまたせしました
 ハルさんです』

『おっ!
 ハルじゃないかぁーっ♪
 待ってたぞっ
 さぁ、座って座ってっ!!』

この親父か…
藤田さんだよね?
確か… 汗

『藤田さんです』

ボーイが小声であたしに耳打ちをして、
卓を離れた

『お久しぶりです
 藤田さん
 失礼します』

『おぉーっ
 俺の事覚えてたかっ!!』

『当たり前じゃないですかっ!! ニコ』

『やっぱ、ハルの笑顔は好きだぁーっ!!』

『ありがとうございます』

『おい、そこのボーイ』

藤田さんが通りかかりのボーイに声をかけた

『はい』

『ハルにリシャールをいれてくれ』

えっ!?!?
リシャールっ!?!?

『リシャール…
 たしこまりました』

ちょっと待ってよ…

『リシャールって…何万すると思ってるのっ!?
 藤田さん、
 あたし、リシャールじゃなくてもいいよっ!』

『なんだ、リシャールは嫌いか?』

『いや、嫌いとかじゃなくて、
 お金は?
 リシャールなんて、何万すると思ってるんですかっ!?!?
 あたし、卓重なってるから、ここにずっと居れるわけ
 でもないし、
 いいですよ…
 リシャールなんて…』

そう、リシャールなんてそこまで高いお酒
はいらない…
何万するか、
あたしでさえ知らないんだから…
てか、
お酒の値段なんかいちいち覚えてないけど、
リシャールが高い事くらい知ってる…

『何でハルが金の心配なんかする?
 ハルだから、リシャールをいれたんだ
 嫌いじゃないんだったら、
 のめっ!
 いいか?』

『はい…』

『おまたせしました
 リシャールです』

『ありがとう
 後はあたしがするね』

ボーイの人に、小声で伝えて、
藤田さんの分と、あたしの分のリシャールを注いだ