「玲央………私……… アッチャンと付き合ってないんだ。」 「はぁー?」 「いや、付き合ってるけど付き合ってない。」 「意味わかんな。説明して。」 「いやどう説明したらいいのか分かんない。」 「…………急いでアツのとこ行こ!」 傘を拾って、学校へ向かって走る二人の手は、自然と握られていた。