好きだよ、好きだよ。




「呼んだ、玲央?」


そう言ってひょこっと出てきたのは、なんと伊藤さんだった。


スカート短っ!脚細っ!顔ちっちゃっ!


これはモテるのもわかった。



「みさが、教科書貸してくれるって!」


「えっ…」


……なんかこの子今、嫌そうな顔しなかった?



「わざわざ借りなくても玲央隣なんだから、玲央が見せてよー。」


「いや、そしたら俺集中できないからダメ!」



「玲央、いつも真面目じゃないじゃん!」