「何?玲央。」 なるべく平常心を保つ。 「うちのクラスの人で、英語の教科書忘れた人いるんだけど、貸してくれないかな?」 「いいけど…誰?」 「潤なんだけど…。」 潤…君…?知らないな。 玲央は大きい声で潤君を呼んだ。 「潤~!ちょっときて!」 「は~い!」 ……声高っ!私より可愛い声してる。