「そういえば、聞いた話なんだけど、あの中にいた伊藤潤菜ちゃん、玲央くんのこと好きみたいだよ。」 唯一、美保は私が玲央を好きだと知ってる。 あのモテモテな子が玲央の事を…。 私に勝ち目はないじゃん。 「そうなんだ…。」 私が悲しそうな顔をしたからなのか、美保は慌てだした。 「みーちゃん、大丈夫だよ! 玲央くん、どんなに誘われても女の子とは遊ばないらしいよ。 みーちゃんは特別なんだよ!」