――――――― 「今日は本当に、ありがとうございました。」 玲央はそう言って頭を下げ、スニーカーをはく。 「また来てね。ほらっ、美咲送ってあげなさい。」 「うん、わかってる。」 「いや、いいよみさ。暗いし危ないから…」 首を横に振る玲央。 「じゃあ…ちょっとだけ。」 「うん、ありがとう。」 お母さん、すぐ帰しますので。 お邪魔しました。」 玲央と私は玄関を出た。