「おはよ、鈴ちゃん」

見慣れた笑顔がドアを開けた先に待ち受けていた。
「おはよー」
あたしは微笑を浮かべながらその笑顔…幼なじみの宮澤蓮(みやざわれん)に向かって挨拶をした。
「昨日はよく寝れた?僕昨日ちょっと夜更かししちゃった」
「蓮はよく寝坊するんだから早く寝なきゃ駄目じゃん」
「す、鈴ちゃんに言われたくないもん…」
「ん?何か言った?」
私は笑顔で蓮の頬をつねる。蓮は
「いひゃいいひゃい!」
と言いながら、私の手をやんわりと振り払った。