『別れたら、戻って来るから』

『うん…戒斗あたしずっと待っとくから。』

『好きだったよ、葵。』



ーガタッ、
誰かがあたしの机に当たって目が覚めた。
「また…あんな夢…」
あたしの頬には涙が流れていた。
冬なのに教室の窓は全開で、
冷たい風に身震いをして
下校の準備をし始める。

「あ、起きたんだ!」

そう、あたしに話しかけたのは"葉奈"
小さいときから家族絡みでキャンプしたりする仲。
いわゆる幼馴染み。