「やっぱり要くんにはちゃんとお別れを言いたくて…。」

「そっか…。実は俺も言いたいことがあるんだ…。」


いよいよ言うときがきた。





「あのさ、俺夢ちゃんのことが好きだ。」






言った……。

夢ちゃんは少し驚いた顔をした。




「わたしもそれが言いたかったんだ。好きだよ、要くん。」




今までずっと言って欲しかった言葉がやっときけた。

これで夢ちゃんともお別れできる。


「最後に気持ちが伝えられて良かった…。」

笑顔で言った夢ちゃんを抱きしめる。


その時

パサっ…



「…今の何の音?」

それにいきなり明るくなった。



「ねぇ要くん、そのまま横向いてくれる?」