「いや~イケメン2人が並ぶとやっぱり絵になるな♪」
撮り終えた後に編集長が嬉しそうに言う。
俺も手を抜けば良かったのに、やっぱりカメラの前に立つと本気モードになるっていう…。
完全に職業病だな…。
「じゃあ、俺帰ります」
「え、蒼士もう帰んのかよ。俺のインタビュー聞いてけよ!」
誰が好き好んでテメェのインタビューなんか聞くか!
大体誰のせいでまた撮影する羽目になったと思ってんだよ!
「…編集長お疲れ様でした」
「おぉ、お疲れ。ありがとな!」
イラついたから響夜は無視して、編集長にだけ挨拶してからその場を後にした。

