「そうだよ、響に100の質問“セクシーボイスの秘密に迫る”って企画で5ページ取ってるからちょっと蒼士も友情出演って感じで写ってよ」
巻末ページじゃなくてマジでこいつの特集かよ!
しかも本当にセクシーボイスってタイトルだし…っていうかこいつに100も聞く事あるか!?
「いや~うちのトップモデルと今大人気の歌手のツーショットなんてかなりの部数売り上げるのは間違いないな♪」
「は!?あの俺やらな…」
「じゃあ撮影しちゃうからスタンバイ宜しく~」
もうやる方向で勝手に話しが進められ断る暇も与えずに、いつの間にかいたメイクさんに軽く髪をセットされた…。
「って訳だから蒼士宜しくな?」
俺の肩をポンッと叩いた響夜が一瞬ニヤッと笑ったのを俺は見逃さなかった。
こいつ…俺が帰りたいの分かってて…!
女癖悪いのバレて人気落ちてしまえ!!
心の中で悪態をつきながら結局撮影するはめになった…。

