結局隣のスタジオに俺も行く事になった。
…いつもなら面倒くせ~って感じで行かないのに、何故か興味が湧いた。
――この後あんな出会いになるとは知らずに…。
「お疲れ様で~す!」
奏が入った瞬間にデカイ声で言う。
「お疲れ様です」
俺も一応言ったが、あんなデカイ声では言わない。
「あれ?2人ともどうしたの?」
一緒に仕事をしたことがある、編集部の人が声を掛けて来る。
奏「ちょっと見学で!」
「見学?まぁタイミング良く来たもんだな…」
一瞬ニッと笑うと、他のスタッフさんに呼ばれて、行ってしまった。
タイミング良く…?

