「誰ががり勉って?」
「だから、あのメガネ…うおっ!お前なんでいんだよ!?」
『細井くん!』
大袈裟に驚く亮太の後ろには怪訝そうな顔をしてる細井くん。
『来てくれたんだ?』
「まぁ……」
「待ち合わせに来ないからもう来ないかと思ったよ」
「先に来ちゃってごめんね?」
「まさかお前が来ると思わなかったしな」
「そーそー!家で参考書と顔付き合わせて引きこもりかと思ったぜ」
『ちょっと、亮太!』
折角来てくれたのに余計な事を言わないでよね!
また今度は細井くんと言い合いとか勘弁だから!!
「別に来たくて来たわけじゃないですから」
『え?』
「はぁー!?じゃあ何で来たんだ…」
「あのー…」
「えっ、誰?」
細井くんの後ろから遠慮がちに出てきた女の子。
背は小さめで、クリッとした目に長めの黒髪をツインテールにしてる。
細井くんだけは不機嫌そうに眉間に皺を寄せてるけど、あたし達は目が一瞬点になる。

