俺の視線気付いてか、頭の上からハッとしたように辞書をサッと取って後ろに隠した東條姉。 「…アホだなお前」 『うるさい!!』 ムキになればなるほどマヌケだな…。 つーか俺、コレクションこいつと歩くんだよな? 腕を組んで一瞬考える。 …………。 「…歩いてみ」 『は?』 何言ってんの?みたいな顔してんな。 「は?じゃねーよ。見てやるから歩いてみっつってんの」 こいつと歩くって事はちゃんと歩けてくれねーと俺も困る。 『はぁ?何でよ?あんたに見せる必要無くない?』 まだ言うのかよ…。