「あれって姉、妹どっち?」
「さぁ?分かんないけど、どっちもあんまり上手く無かったよね!」
「確かに綺麗だけど、あのウォーキングじゃあね。あれで専属受かったんだから私達でも受かるんじゃない?(笑)」
キャハハハ!と笑う声が遠ざかった所でドアを開ける。
「女って怖ぇな…」
誰だか知らねぇけど言いたい放題だったし。
話からしてまだ事務所に入ったばかりなんだろう。
それにしても、何処の双子だから知らないけどボロくそ言われてたな。
俺には関係無いから良いけど。
静かになった廊下を歩きながらそんな事を思う。

