響に主題歌についての質問が軽くされてる。
「それでは、歌って頂きましょう!響さん、お願いします!!」
響が前に立ち、マイクを持つと、メロディーが流れ始める。
アナウンサーはうっとりしながら聞いてる。
メインカメラは響とはいえ、俺も気が抜けない。
他のカメラで抜かれるからな…。
「―――…ありがとうございました!」
響が歌い終えると、軽くドラマの番宣をして、生放送のゲスト出演を終えた。
「あ~!緊張した!!」
スタジオの廊下を楽屋に戻るために歩いてると、響夜が言う。
「本当かよ。散々喋ってたじゃねぇか」
「それは、緊張してるから喋ってないと間が持たなかったんだよ!半分、何喋ったか覚えてね~し!」
「人に面倒くせー話振っといて何言ってんだよ!」

