「お前本番でこけたら最悪だぞ」
『こけないし!!あんたこそ偉そうに言うけど自分はどうな訳?』
「あ?」
『あんただって実は下手なんじゃないの?』
「は?お前本気で言ってんの?」
不機嫌そうな声で青山蒼士が言う。
『本気だけど?』
だって見たこと無い…あれ、去年どうだったけ…?
「そこまで言うなら見せてやるよ」
『え?』
あたしの鞄の横に自分の鞄を置くとあたしの目の前に立つ。
「しっかり見とけよ」
『っ……!』
目の前の射るように真っ直ぐ見つめてくる瞳にゾクッとする。
って…なんでこいつ相手に!?
ビビった訳じゃないからね!!

