結局、何度か転びそうになりながらもなんとか歩き終えた。
『ど、どうよ…!』
歩き終えて、動揺を悟られないように、出来るだけ堂々と青山蒼士に向かって言う。
「………」
そんなあたしをじっと無言で見てくる青山蒼士。
『なっ…何よ?』
なんか言いなさいよね!
「…下手くそ」
『なっ…!』
「何処がびっくりするほど上手いんだよ」
呆れたようなバカにしたような口調で言う青山蒼士。
『しょっ、しようがないでしょ!ウォーキングとかちゃんとやった事無いんだから!!』
「開き直ってんじゃねーよ。今時小学生の方がもっと上手く歩くぞ」
『むっ…!小学生!?』
小学生より下手って事!?

